お知らせ
IEC 62853 Open systems dependability の出版が承認されました.
IEC 62853 Open systems dependability の出版が承認されました.(IEC TC56 関連ページ参照) この標準開発プロジェクトは2018年3月にFDIS (Final Draft International Standard) 候補の投票開始,5月11日に投票が締め切られ,Pメンバーのうち賛成18反対0棄権4で国際標準 (International Standard, IS) としての出版が承認されました.規定によると7月には(投票終了後6週間以内)ISが出版されます. IEC 62853 はDEOSプロジェクト (JST CREST 制度「実用化を目指した組込みシステム用ディペンダブル・オペレーティングシステム」) の研究成果を国際標準としたものです.DEOSプロジェクトは,開始当初からその成果を国際標準として提出することを想定してオープンシステムのディペンダビリティを研究しました.DEOSプロジェクトからIEC及びその国内委員会に働きかけ,国内委員会からIEC TC 56 Dependabilityに対してIEC 62853 開発が提案され,標準開発が開始されたのはプロジェクトの最終段階において(2013年)でした.DEOSプロジェクト終了後も,DEOSプロジェクトで標準化を担当した神奈川大学と,本協会によって人的及び経済的資源が提供され,標準開発が続けられてきたものです. |
IEC 62853 Open systems dependability 策定の現状についてお知らせ
-2016年08月 CD4(4th委員会原案)配布 -2016年11月 CDV(国際規格原案:ISOのDIS相当)へ進めることを決定 -2017年03月 CDVを提出 -2017年05月12日 CDV 投票開始(予定) -2017年08月04日 CDV 投票締切(予定) -2017年09月 CDV Comment Resolution Meetingを開催(予定) -2017年10月 FDIS(最終国際規格案)提出(予定) -2018年 春 出版の見込み |
第5回システムアシュランス研究会・第4回DEOS標準化部会講演会報告
主 催:神奈川大学総合理学研究所 日 時:2016年3月16日(火) 16:00~18:00 会 場:KUポートスクエア(横浜みなとみらい) 演題・講演者:
内 容: 変化しつづけるシステムのディペンダビリティの好例として、特定計量器について産業技術総合研究所の渡邊宏主任研究員にご講演いただいた。特定計量器は型式承認・検定を必要とするが、技術の進展に伴い、機械式から、電子化、ソフトウェア制御、ネットワーク接続、無線通信が導入されてきた。これらと共に型式承認試験等の方法が変化し続けることとなり、新たな課題・リスクを生み、それへの対策が必要となる。特定計量器へ無線通信が導入されたことによるリスク対策が紹介された。 木下修司RAより、自然言語で記述された平塚市地域防災計画をDEOSの枠組みによってアシュランス議論をするための6W1Hモデルが紹介された。地域防災計画をシステムとして捉える手法を模索する中で考案したこのモデルにより、アシュランスケースを記述中。地域防災計画というこれまでのアシュランスケースの対象とは異色であることから、今後の研究の成り行きが注目される。 木下佳樹教授よりIEC62853の状況と、それを取り巻く状況が報告された。IEC62853の3rdCD(委員会原案)の内容が紹介された。次は6月にCDV(国際規格原案)配布、その次は来年1月にFDIS(最終国際規格案)配布の予定で、来年10月出版を予定しているとのこと。また、ISO/IEC
15026-4 Assurance in the life cycleへOSDの考えが埋め込まれているとの紹介があった。全体に聴講者から活発な意見・質問がなされた。 |
3月16日講演会スライドの掲載
3月16日にKUポートスクエアで開催しました第5回システムアシュランス研究会・第4回DEOS標準化部会講演会のスライドを、同講演会開催案内の講演概要に掲載しましたのでご覧ください。 |
「第5回システムアシュランス研究会・第4回DEOS標準化部会講演会合同開催」のご案内
主 催:神奈川大学総合理学研究所 日 時:2016年3月16日(火) 16:00~18:00 会 場:KUポートスクエア(横浜みなとみらい) 定 員:50名(先着順) 参加費:無料 プログラム: 16:00~16:05 ご挨拶(木下佳樹/神奈川大学) 16:05~16:35 「計量器のリスク対策の変化」(渡邊宏/産業技術総合研究所) 16:45~17:15 「アシュランス議論のための6W1Hモデル」(木下修司/神奈川大学) 17:25~17:55 「IEC 62853 Open systems dependability 制定活動の最新動向」(木下佳樹/神奈川大学) 18:15~ 懇親会 (場所:会場周辺、費用:4,000円) お申込み:ここからお申し込みください。 上記リンクからお申し込みできない場合は、下記問合せ先までメールにて、お名前、ご所属機関、ご所属部署、懇親会参加可否をご連絡ください。 お問合せ:deos-standard@progsci.info.kanagawa-u.ac.jp講演概要: 講演1「計量器のリスク対策の変化」 スライド 技術の変化、進展にともなって、リスクおよびリスク対策が変化していくようすの具体例として、特定計量器のソフトウェアおよび無線通信の例を紹介する。 講演2「アシュランス議論のための6W1Hモデル」 スライド システムが持つ性質に対する厳密な議論(アシュランス議論)を行うには、対象システムの厳密な記述が不可欠である。しかし、どのような手順と形式でシステムを記述すればよいかは必ずしも明らかではない。そこで、システムの記述を支援する枠組みとして、6W1Hモデルを提案する。事例研究として、神奈川県平塚市が実施する防災業務のディペンダビリティ議論にこの枠組みを適用し、その有効性を検討した。 講演3「IEC 62853 Open systems dependability 制定活動の最新動向」 スライド DEOSプロジェクトの研究成果をもとに我が国が提案したIEC62853 Open systems dependability 策定は、2016-01-22付で3rd CD(Committee Draft 第3版)が各国委員会に回覧され、2016-04-15締切で意見が募集されているところである。2nd CDとの違いと草稿の今後の発展の可能性に焦点を当てて現状を解説する。 |
2015-07-28 7月21日講演会報告
第3回システムアシュランス研究会・第3回DEOS標準化部会講演会報告主 催:神奈川大学総合理学研究所神奈川大学プログラミング科学研究所 日 時:2015年7月21日(火) 15:30~18:00社)ディペンダビリティ技術推進協会(標準化部会) 会 場:KUポートスクエア(横浜みなとみらい) 演題・講演者:
内 容:
第1回から引き続き、今回もDEOS標準化部会講演会と合同で開催した。標準化を進めているIEC62853が対象とするシステムは第三次産業(サービス
業)であり、産業が益々とサービス化する社会の中でのサービス業全般の標準化の動向を、日本規格協会の大芦誠主席専門職にご講演いただいた。ISOで、マ
ネジメントシステムの仕組みやプロセスの標準化が進んでいるとの説明があった。標準化は、目に見えないサービスを「見える化」してサービスの生産性を向上
し、また、品質を向上して安全安心を確保する。そのために標準化は必要だと話があった。 報告者:奥野康二武山誠研究員より、DEOSプロセスを、「OSDが達成されている」をモデルが満たすべき仕様として定式化を試みたペトリネット(離散分散システムを数学的に表現する)モデルが紹介された。 木下佳樹教授よりIEC62853の状況が報告された。2ndCD(委員会原案)の内容紹介と、2ndCDへ対する各国からの意見の集約が手元に届いた ところとの説明。次はCDV(国際規格原案)、その次はFDIS(最終国際規格案)の予定で、来年12月出版を予定しているとのこと。もし、3rdCDと なった場合には出版は数か月先へ延びるとの説明があった。 |
2015-07-24 7月21日講演会スライドの掲載
7月21日にKUポートスクエアで開催しました第3回システムアシュランス研究会・第3回DEOS標準化部会講演会のスライドを、同講演会開催案内の講演概要に掲載しましたのでご覧ください。 |
2015-06-05 7月21日講演会開催のご案内
主 催:神奈川大学総合理学研究所 神奈川大学プログラミング科学研究所 日 時:2015年7月21日(火) 15:30~18:00社)ディペンダビリティ技術推進協会(標準化部会) 会 場:KUポートスクエア(横浜みなとみらい) 定 員:50名(先着順) 参加費:無料 プログラム: 15:30~16:20 「サービス化する経済における標準化」(大芦誠/日本規格協会) 16:30~17:10 「DEOSライフサイクルモデルについて」(武山誠/神奈川大学) 17:20~18:00 「IEC 62853 オープンシステムズディペンダビリティの最新動向」(木下佳樹/神奈川大学) 18:30~ 懇親会 (場所:会場周辺、費用:4,000円程度) お申込み:ここからお申し込みください。 上記リンクからお申し込みできない場合は、下記問合せ先までメールにて、お名前、ご所属機関、ご所属部署、懇親会参加可否をご連絡ください。 お問合せ:deos-standard@progsci.info.kanagawa-u.ac.jp講演概要: 講演1「サービス化する経済における標準化」 スライド 従 来「標準化」といえば製造業が中心であったが、経済がサービス化し、モノとサービスとの融合が進む中、サービス業に関する標準化も進められている。そこで 今回は、サービスとは何か、標準とは何か、そして、 サービスに対してどのようなアプローチがあるのかをレビューし、サービスやシステムといった「無形物」に対する相互理解を進めるためのヒントを考える。 講演2「DEOSライフサイクルモデルについて」 スライド DEOS プロセスは、変化対応サイクルと障害対応サイクルからなる2重ループ図によって象徴される。しかし、図の意味するところは必ずしも明確でなく、OSDのア シュランス議論を支えるライフサイクルモデルとするには数理的なモデル化が必要となる。本講演では、2重ループをペトリネットとしてモデル化し、アシュラ ンス議論に必要なプロセスの仕様記述と実装・実施証憑の記述の枠組みとして用いる方策について述べる。 講演3「IEC 62853 オープンシステムズディペンダビリティの最新動向」 スライド オー プンシステムズディペンダビリティ(OSD)達成の要件に関する国際規格IEC62853/Ed1.0 2CD(IEC TC56 PT4.8 にて制定作業進行中)の内容を紹介する。第二回講演会では1st Committee Draftの概要を紹介したが、その後、本年4月に2nd Committee Draftが各国委員会に配布された。この草稿に基づき、OSD達成のための四つのプロセスビュー(Consensus Building, Accountability Achievement, Failure Response,Change Accommodation)および、DEOSプロセスに相当するDEOSライフサイクルモデルを解説する。これらの理解を助けるため、ISO標準におけ るシステムライフサイクルプロセス、システムライフサイクルモデル、プロセスビューなどについても簡単に解説する。 |
2015-01-27 12月18日講演会報告
第2回システムアシュランス研究会・第2回DEOS標準化部会講演会報告 主 催:神奈川大学総合理学研究所日 時:2014年12月18日(木) 15:30~18:00 会 場:KUポートスクエア 演題・講演者:
第1回に引き続き、今回もDEOS標準化部会講演会と合同で開催した。 標準化と認証は表裏一体である。標準化を進める過程において、認証に思いを巡らせることは頗る重要である。そこで、適合性評価(認証、認定、試験など)の国際的な整合化活動でご活躍された三井清人JQA日本品質保証機構特別参与をお招きし、その全体像をご講演いただいた。短時間でその概要を駆け足でご説明いただいたが、適合性を評価する機関や人の重要性を改めて認識した。 平井誠客員研究員によるアシュランスケース事例報告、木下佳樹教授によるIEC62853オープンシステムディペンダビリティの国際標準化活動に関する報告も行われた。 報告者:奥野康二 |
2014-12-19 12月18日講演会スライドの掲載
12月18日にKUポートスクエアで開催しました第2回システムアシュランス研究会・第2回DEOS標準化部会講演会のスライドを、同講演会開催案内の講演概要に掲載しましたのでご覧ください。 |